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2008.05.22 (Thu)

第11楽章 1小節目

  それからまた2日後。
 この前のコンバス隊との練習で受けたショックから立ち直れない状態の
まま、おれは学校の音楽室へ向かった。

 なぜおれの指揮は分かりにくいんだ?テレビなんかでやっているクラシッ
クコンサートのプロの指揮者と何が違うんだ?

 さんざん悩んで悩み抜いたが、おれにはこれ以上どうしたらいいのか見当
もつかなくなってしまった。ま、とにかくやるべきことはやってみよう・・・・・。
 ハァ〜・・・・・・・。

 で今日は、トランペットパートの練習だ。
 トランペットパートは、ジンとサキの2人。おれは、クラスのやつらにオケの
楽器を振り当てたとき、楽器によっては男子と女子を適当に混ぜて選んだ
んだが、実は女の子にトランペットを吹かせるのは大変じゃないかって、一番
心配していたパートなんだ。

「サキ、どうだ?トランペット、なんとか吹けそうか?」
「ああ。最初は全然音が出なかったけどさぁ、やっていくうちにだんだんおもし
ろくなってきたよ。まだ出ない音がいっぱいあるけどぉ、ジンに教えてもらって
るからたぶんもっとうまくなるよ」
「そ、そうか・・・・・」

 とりあえず、サキも前向きな気持ちでがんばっているようなので、おれはひと
まずホッとした。

「なんかさぁこれ吹いてたら、音と一緒に日頃のストレスも吹っ飛んじゃって、
超ハッピーになれるって感じ。それにぃ、『スウィングガールズ』って映画あった
じゃん。アイ、知ってる?あれ思い出してDVD観てたらいまさらながらすっごい
おもしろくってさぁ、あたしもあんな風に吹けたらなって思ってるわけよ。アイ、あ
んたいい楽器に当ててくれたじゃん。さすがうちの指揮者ね。いい仕事してるよ」

 まだ、何も仕事してねぇって。楽器の割振りは、適当にやっただけだ。それにし
てもサキ、

 おまえもストレスためる時、あるのか?

 口には出さず、おれはそう思った。
                                       to be continued・・・・・


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テーマ : 自作連載小説 ジャンル : 小説・文学

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