2008.05.10 (Sat)
第9楽章 2小節目
「ゲン、分かったよ。おまえの言う通り、これからだよな。じゃあみんな、練習
始めようか。おれが指揮棒振ってみるからさ、第1楽章冒頭の序奏部から
弾いてくれないか」
今日ヴァイオリン隊に集まってもらったのは、このパートの練習だけじゃなくて、
おれが実際に指揮棒を振ってみて、果たしてうまく演奏できるか確かめたかった
からだ。
オケが結成されて以来、おれは指揮の勉強を必死でやってきたつもりだけど、
何せ実際に演奏者の前で棒を振ったことが、まだない。いや、正確に言えば昨日
一振りだけしたが、その瞬間指揮台から転落して気を失ってしまっている・・・・・。
これじゃあ振ったことにならない。
だから、ちゃんと指揮者としての役目を果たせるかどうか心配でしようがなかった
んだ。
「いくぞっ!せぇのっ」
おれは指揮棒を振り上げた。
「ちょっと待った!」
ゲンが叫んだ。
「何だよぉ?やっと指揮棒振れると思ったのに、何で止めるんだよ?」
「いや止めるもなにも、曲の入り方が分かんないんだよ。きのうは、初めて全員
集まっての場だったから、おれたちも適当に弾き始めたんだけど、本当言うとその
正確なタイミングが分かっていないんだ。なあっみんな」
ゲンが後ろを向いて同意を求めた。
ヴァイオリン隊全員がうなずいた。
なにいぃー!?曲の入り方が分からない?
おれは、目の前が暗くなるのを感じた。
そんなはずないだろ?おれはちゃんと本を読んで勉強したんだぞ!
「ど、どうして?おれがこの時、こう振り下ろした瞬間が音の入るタイミングだろ!?」
おれは、あせりながら実際に指揮棒を振って説明を試みた。
「言ってることは分かるんだけどな、いざそれに合わせてみようとしてもタイミングが
取りづらいんだ。何かもっと分かりやすい入り方は、ないのか?」
ゲンがのんきな顔をして、血も涙もないことを言いやがった。コノヤロ〜・・・・・。
もう一度、指揮の勉強のやり直しだ。指揮者への道は長くて険しい。
一体、いつになったら指揮者らしいことができるんだろうか・・・・・・・・。
to be continue・・・・・
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♪指揮者 桜島愛の試練の日々は続くことになりそう・・・・・。次(第10楽章)は、何の楽器にしよう・・・・・。
アイっ、ごめん!
始めようか。おれが指揮棒振ってみるからさ、第1楽章冒頭の序奏部から
弾いてくれないか」
今日ヴァイオリン隊に集まってもらったのは、このパートの練習だけじゃなくて、
おれが実際に指揮棒を振ってみて、果たしてうまく演奏できるか確かめたかった
からだ。
オケが結成されて以来、おれは指揮の勉強を必死でやってきたつもりだけど、
何せ実際に演奏者の前で棒を振ったことが、まだない。いや、正確に言えば昨日
一振りだけしたが、その瞬間指揮台から転落して気を失ってしまっている・・・・・。
これじゃあ振ったことにならない。
だから、ちゃんと指揮者としての役目を果たせるかどうか心配でしようがなかった
んだ。
「いくぞっ!せぇのっ」
おれは指揮棒を振り上げた。
「ちょっと待った!」
ゲンが叫んだ。
「何だよぉ?やっと指揮棒振れると思ったのに、何で止めるんだよ?」
「いや止めるもなにも、曲の入り方が分かんないんだよ。きのうは、初めて全員
集まっての場だったから、おれたちも適当に弾き始めたんだけど、本当言うとその
正確なタイミングが分かっていないんだ。なあっみんな」
ゲンが後ろを向いて同意を求めた。
ヴァイオリン隊全員がうなずいた。
なにいぃー!?曲の入り方が分からない?
おれは、目の前が暗くなるのを感じた。
そんなはずないだろ?おれはちゃんと本を読んで勉強したんだぞ!
「ど、どうして?おれがこの時、こう振り下ろした瞬間が音の入るタイミングだろ!?」
おれは、あせりながら実際に指揮棒を振って説明を試みた。
「言ってることは分かるんだけどな、いざそれに合わせてみようとしてもタイミングが
取りづらいんだ。何かもっと分かりやすい入り方は、ないのか?」
ゲンがのんきな顔をして、血も涙もないことを言いやがった。コノヤロ〜・・・・・。
もう一度、指揮の勉強のやり直しだ。指揮者への道は長くて険しい。
一体、いつになったら指揮者らしいことができるんだろうか・・・・・・・・。
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