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2008.05.16 (Fri)

第10楽章 1小節目

  三日後、おれはコントラバス隊を音楽室に召集した。メンバーは、ユウ、
ボスそれに、メイだ。

 この間ヴァイオリン隊に集まってもらった時から決めていたんだが、うちの
オケのメンバーを各パートごとに召集して、練習も兼ねてミーティングをする
ことにした。
 指揮者が演奏者とコミュニケーションをとることは、いい音楽を創り上げる
ためには大切なことだ、と本に書いてあったし。ま、もっとも、1年間同じクラス
にいたんだから既に気心の知れてるやつらばかりなんだけど・・・・・。

 それともう一つ召集することには意味がある。こっちの方が重要だ。
 それは、おれの指揮で、ちゃんと足並みのそろった演奏をしてくれるかどう
か確かめることだ。


「あ〜ん、私ドキドキしちゃう。うまく弾けるかなあ?・・・・・・」
「メイ、間違っても全然気にすることないから。弾ける範囲でがんばってくれ」

 しかし本当のところは、勢いにまかせて適当に担当楽器を決めてしまったこと
に、ちょっぴり責任を感じているんだ。だから、こいつらがくじけずに最後まで全
員そろって演奏できるよう、少しでも役に立ちたいと思ってのミーティングでも
あるんだ。

 おれが呼び寄せたミーティングなんだから、当然各パートの楽器のことを勉強し
ておかなければならない。おれ以外のやつらは、各楽器ごとに音楽室にあった
教則本を使って練習しているが、おれは全パートの教則本を買い込んで勉強し
ている。
 その出費は、涙が出るほど痛かったぜ。とほほほほほ・・・・・・・・。

                            to be continued・・・・・・

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テーマ : 自作連載小説 ジャンル : 小説・文学

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